なぜ、薬剤による中絶を行う際に、病院や救急センターに60分以内で行くことのできる場所にいなければならないのでしょうか?
万が一の大量出血の場合に備えて、一時間以内に処置を受けられる場所にいることが絶対に必要です。これは女性が出産する際や、流産の時も同じです。薬による中絶を行うには都市部に住んでいなければならないということではありません。インターネットへのアクセスがある場所の近くには、たいてい基本的な応急処置を行う施設が存在します。
病院や応急処置センターでは基本的な医療機器が装備されていなければならず、スタッフも必要です。ここで必要とされる医療機器と専門知識を備えたスタッフは、流産や出産に伴う合併症のある女性に必要な医療ケアを提供できます。
詳細情報
薬による中絶は、合併症が生じた場合、あるいは中絶がうまくいかなかった際の対処さえ可能であれば、最も基本的な設備のもとでも行えます。合併症等の事態に対処するために通常用いられる技術は、自然流産に対処するための技術と似ています。完全な中絶の外科的処置が利用できる環境は、薬剤による中絶を導入するための必要前提条件ではありません。ただし、必要に応じて真空吸引を利用できるようにする必要があります。真空吸引は、電力を使わず手動真空吸引装置を使用して行うことができます。したがって、合併症を発生した女性を治療する際に電力がなくてもそれは利用可能です。