真空吸引とは何ですか?また、それは薬による中絶の後に必要ですか?

真空吸引は、子宮内容物を取り除くための外科的処置です。薬による中絶や自然流産の後に合併症がある場合、この処置が必要となる場合があります。

 

しかし、医療上必要とされない場合も、外科手術を行うことが慣習になっている国もあります。

 

超音波検査の結果、子宮内にまだ何か少し残っている場合(不完全中絶)もしくは3週間後にいくらかまだ出血があり、さらに痛みや発熱、ひどい出血といった症状がない場合は、真空吸引を行う必要はありません。子宮内に残っている残余物は、ミソプロストールを追加で服用することで処置することもできますし、次の月経まで待つこともできます。子宮はおそらく自然とその中身を空にします。通常の月経は、薬による中絶の46週間後に戻ります。通常の月経の後、子宮内には残りの組織は残っていないはずです。ただし、高熱、持続性の強い痛み、増加する大量の出血などの症状がある場合は、真空吸引と呼ばれる外科的介入が必要になることがあります。

 

一部の医療施設では、まだ拡張掻爬(そうは)術(DC)または鋭利な掻爬術(sharp curettageと呼ばれる手法しか実行していません。これは実行すべきではない中絶法です! 掻爬術ではなく、真空吸引を行う必要があるため、どのような手法を使用するかを事前に医師に尋ねるべきです(掻爬術に比べて、真空吸引は痛みが少なく、リスクや合併症が少ないためです)。

 

すべての処置は、局部麻酔か全身麻酔を行った上で行わなければなりません!

 

注:“curettageキュレットという言葉は、「子宮内容除去術」を意味するために使用される場合があります。これは、真空吸引または鋭利なキュレットを用いる)掻爬術によって行うことができます。WHO世界保健機関によると、鋭利なキュレットは妊娠第12週までの妊娠中絶に使用されるべきではありません。“curettage” というこの言葉は紛らわしいので、真空吸引を含む「子宮内容除去術」を意味する場合は使用せず、「鋭利なキュレットを用いる掻爬術」を指す場合のみ使用することを私たちは好みます。しかし、「真空吸引」を意味する場合に “curettage” という言葉を使用している医師もいますので、ご注意ください

詳細情報:

 

WHO世界保健機関)によれば、「女性自身が健康だと感じていたら、出血が長引いていても、(超音波検査の結果)子宮内に細胞組織が残っていても、必ずしも外科的介入が必要ではありません。妊娠の残余物は、後日膣からの出血の際に排出されます。出血が多量であったり長引いたりしている場合、貧血を起こしている場合、感染症の症状がある場合は、外科的な手段で子宮内容除去が行われ得ます。」

 

超音波検査で子宮内に残余物があるとしても、本人が元気だとしたら、数週間待った方がよいでしょう。合併症の兆候が出始めたら、すぐに医師の診察を受けてください。合併症が疑われる場合は、「 」の項目をお読みください。

 

合併症と診断された場合、真空吸引が必要になる可能性があります。掻爬術は、真空吸引が利用できない場合にのみ使用されるべきです。真空吸引はより新しく、はるかに安全な外科的方法であり、真空吸引と掻爬のどちらかを選択できる場合は、常に真空吸引を求めるべきです。